ギャンブルで使えるシステムベットの中でも、非常に有名なやり方にマーチンゲール法というものがあります。
このマーチンゲール法は、負けたら次のゲームで賭け金を倍にするという単純なものです。
確率論的に言えば、100%に近い確率で勝つことができます。
しかし、これは「勝ち越せる」というだけであり、大きな勝利を得ることはできません。
むしろマーチンゲール法の1セットごとに勝てる金額というのは非常に少ないのです。
その理由をお伝えします。
1回目のゲームでベットした金額が1セットの勝利で得られる金額
マーチンゲール法は、「最初に賭ける金額を決める」「負けたら賭け金を倍にする」「勝ったら最初に戻る」これを繰り返すだけのシンプルな方法です。
しかし、いくつかの理由により最初に賭ける金額を多くすることはできません。
マーチンゲール法を使用する場合は、ほとんどの方が1ドルや2ドルといった少額でスタートします。
この理由は、後述しますが、マーチンゲール法の1セットで処理できる金額は、この最初に賭けた1ドルや2ドルという金額そのままになります。
少し計算して頂けばわかると思います。
例えば最初に1ドル賭けたとして、3連敗し、その後4ゲーム目で勝ったとします。
その場合、1ゲーム目で1ドル負け、2ゲーム目で2ドル負け、3ゲーム目で4ドル負けることになります。
ここまでの負け金額はトータルで7ドルです。
そして次に8ドル賭けることによって、使用した金額の合計が15ドルになります。
そしてここで勝つので8ドル×2の16ドルが手元に戻ってきます。
16-15=1つまり、ここまでの一セットで増えた金額は1ドルだということです。
最初の賭け金を増やせない理由
1セットの勝利金額が少なくなるのであれば、最初に賭ける金額を増やせば良いのではないか?と思われるかもしれません。
しかしそれができない理由があります。
1つめがテーブルごとのベット上限額です。
この上限額を上回る金額はベットできなくなります。
マーチンゲール法は賭け金を倍々にしていく方法ですので、あっという間に賭けなければいけない金額は上がっていきます。
そして連敗が続けばテーブルのベット上限額を超えてしまう可能性があるのです。
すると物理的にマーチンゲール法は継続できなくなります。
また、資金の上限というものもあります。
賭け金が倍に倍に積み上がっていき、そのゲームの賭け金だけではなく、それまでのゲームで使ったお金も減ってる状態ですので、最初に賭けたお金が1ドルだったとしても10回戦目までもつれ込んでしまうと、1000ドル以上の資金が必要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
テーブルのベット上限額や資金の上限といった理由でマーチンゲール法は初回ゲームの賭け金を膨らますことができません。
そして初回ゲームの賭け金と同額しか1セットで勝てませんので、マーチンゲール法使っても大きく勝つことは難しいと言えます。